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比準方式

比準方式とは、M&Aにおける会社の価値(評価)を判断するために用いる方法です。

具体的には、評価の対象となる会社(評価を行う会社)が上場などをしていないために株価などが明らかで無い場合に、業種・規模が類似する会社(上場会社が一般的)の1株の株価・配当金・会社の価値を基準として評価する方法です。

類似会社比準方式と類似業種比準方式があります。

▼ 類似会社比準方式  ▼ 類似業種比準方式

類似会社比準方式

評価する会社と類似会社を選定して、両社を比較することで評価する方法です。通常は、市場で株価が決定されている会社(上場会社)を2〜3社を選定することになります。1社だと、選定した会社によって、評価に幅が発生する可能性があります。 そこで、複数を選択することにより、より客観的な評価を行うことが可能となります。また、市場における株価を基準として評価されるので、合理性があります

類似業種比準方式

類似業種比準方式は、相続税法(財産評価基本通達)で定められている方式です。評価方法は、国税庁が公表している業種から、評価する会社と類似する業種を選定します。 類似業種の配当・利益・純資産などと比較して、比準割合を算出します。なお、類似業種の株価・配当・利益・純資産は、国税庁が公表しています。これを用いることになります。 比準割合を選定した業種の株価に乗ずることで評価額を算出することができます 具体的な計算式は、下記の通りです。

※斟酌率は決まっています。大企業は0.7・中企業は0.6・小企業は0.5となります。
※比準割合=(評価会社の1株配当÷業種平均の1株配当+評価会社の1株利益÷業種平均の1株利益×3+評価会社の1株純資産÷業種平均の1株純資産)÷5により求めます。